デッドバイデイライト(デドバ)で、キラーをやったことがあれば、『キャンプ』への批判を受けたことがあると思います。
では、キャンプはやってはいけない行為なのでしょうか?それとも、正しいキャンプのやり方があるのでしょうか?キラー側から見たキャンプの是非を解説したいと思います。
※今回の記事は、殺人鬼(キラー)をプレイする方を勇気づけるためのものです。デドバを楽しむために、半分笑いながら読んでみてください。
キャンプとは?
キャンプとは、キラーがサバイバーを吊るしたフックの付近で待ち続けることです。まるでフックの前にテントを張って、キャンプしているように動かないことに由来します。
キャンプの主な目的は、救助の防止と救助狩り(救助に来たサバイバーを倒す)です。ただし、フックからどのくらい離れれば、キャンプになるのか?は人によって基準が違うため、明確な基準があるわけではありません。
他のサバイバーが見つからずにフックに戻ってきた場合や、救助に行くサバイバーが見えてフックに戻った場合でも、キャンプだと言われることもあります。フックの目の前(1m以内)から不動明王のように動かなければ、キャンプ(フェイスキャンプ)だと言えますが、それ以外のキャンプの大半は主観です。
サバイバーが安全に救助できなければ、大体キャンプだと思われていると思ってよいでしょう。サバイバーがキャンプだと思ったらキャンプなのです。
キャンプの定義は人によって違いすぎるため、実際には、キラーを批判するだけの意味の薄い言葉です。特に、サバイバーが使うキャンプという言葉にほとんど意味はないと思ってよいでしょう。
キャンプは単なる戦術
全てのデドバプレイヤーに覚えておいてほしいことがあります。それは、キャンプはルール違反でもマナー違反でもなく、単なる戦術、ということです。デドバの開発会社も、キャンプは問題ないので、通報するなと通知しています。
参考リンク:ゲームのルールと通報システム(公式フォーラム)
キラーはサバイバーに嫌がらせをしたいから、キャンプしているわけではありません。サバイバーを殺したい・勝ちたい、というキラーの目的を達成するために、キャンプという戦術をしているだけです(ケバブや頷きを繰り返せば、煽りです)。
多くのスポーツ競技でも、対戦相手が嫌がる戦術は広く行われています。例えば、野球では、特定のバッターだけが強ければ、敬遠は有力な戦術です。サッカーでは、危険なフォワードにマンツーマンのマークがつくこともあるでしょう。猪突猛進しかできないボクサーをアウトボクシングしたり、バックハンドが弱いテニス選手が執拗にバック側を狙われるのは、当たり前です。
こうした戦術は、相手の戦術的な対応能力の低さを攻めているだけです。能力的に狙いやすい弱点があれば、そこを突くのが定石であり、突かれやすい弱点を残している側が悪いのです(すべてのバッターが同じだけ強ければ敬遠しないですし、バックが強いテニス選手相手にバックを狙ったりしない)。
ここで重要なことは、戦術的に対戦相手が嫌がることは問題ない、ということです。逆に、煽ったり、暴言を吐いたりするのは、戦術的な意味がなく、単なる精神攻撃(嫌がらせ)で、いわゆる非スポーツマンシップに当たります。煽りや暴言のような、戦術的な意味のない単なる嫌がらせと、戦術の1つであるキャンプを一緒に考えるべきではありません。
繰り返しますが、キャンプは単なる戦術です。そのため、キャンプしているキラーを非難するのは、「私はキャンプに対応する能力のないサバイバーです」と宣言しているのと同じで、とても恥ずかしいことです。
キャンプが嫌われる理由
キャンプは戦術であって、まったく問題のない行動です。では、なぜキャンプはサバイバーから嫌われるのでしょうか?
それは、キャンプされると、つまらないからです。
キャンプされると、もがくボタンを連打する以外に、何もすることがありません。他のサバイバーも修理しかやることがないので退屈です。はっきり言えば、キャンプされると、サバイバー側は面白くありません。キャンプされているサバイバーは、ある意味で不幸だと言えるでしょう。
もし、サバイバーとキャッキャウフフして仲良く戯れたいなら、キャンプはしないほうが良いでしょう。たとえ、舐めプであってもキャンプしないキラーの方が、サバイバーからは好かれます。
ですが、キャンプは単なる戦術です。サバイバーが面白いと感じるかどうかは別にして、キラーがキャンプしたほうが良いと考えたら、キャンプするのが戦術的に正しい行動です。
キャンプ批判に負けないで!
サバイバーの中には、異常なまでにキャンプ・トンネルを批判するプレイヤーもいます。
多くは鯖専(サバイバーしかやらないプレイヤー)で、殺したい・勝ちたいと思っているキラーの気持ちがわからない人なのでしょうが、キャンプ批判するサバイバーに負けないために、心を強く持つことが重要です。もし、そういう人に当たったら、次のように思ってください。
「上手い人はキャンプしない」は嘘
「上手い人はキャンプ・トンネルしない、キャンプ・トンネルするのは雑魚」と主張する人もいます。
しかし、これは真っ赤なウソです。上級者の配信や実況を見ればわかりますが、普通にキャンプやトンネルをしています。むしろ、上手いプレイヤーほどキャンプが上手いです。上手いプレイヤーは、常にキャンプするのではなく、キャンプすべきタイミングとキャンプするべきではないタイミングの判断が上手いだけです。
※キャンプやトンネルをしない配信者・実況者もおられますが、そうした方は、ノーキャンプ・ノートンネルを売りにしたエンターテインメントなスタイルなだけです(ノーキャンプで全滅させた方が、プロレスのようにカッコ良いので視聴者受けしますし、何も考えずにノーキャンプでチェイスすると、キラーも楽しかったりします)。強いからキャンプしないのではありませんし、キャンプしないから強いのでもありません。
「キャンプ止めろ」は「手加減しろ」と同じ
キラーに向かって「キャンプ止めろ」と言うサバイバーは、キャンプが戦術であることを受け入れられず、キラーがサバイバーを安全に救助させてくれるのが当たり前だ、と思っている(精神的な)お子様(キッズ)です。小さい子供が、親や兄姉に駄々をこねているのと同じです。
デドバは、ホラーゲームなので、一度やられたサバイバーが助かるかどうかは、キラー次第です。キャンプされずに助けられることもあれば、キャンプされて昇天することもあります。「キャンプ止めろ」と言われたら、「私は弱いので、手加減してください」と言われたと思いましょう(手加減するかどうかは、あなた次第です)。
暴言ファンメ
キャンプが嫌だなと思っても、まともな人は胸の内にしまっておくので、対戦相手に言うことはありません。しかし、非常に稀に、キャンプに対して暴言ファンメールを送ってくる人がいます。
こうした暴言行為は、多くのプラットフォームで禁止行為に指定されています。PS4・Steam・Twitterなどの窓口に報告すると、処分が科される可能性が高いですので、危ない人だと思ったら他のプレイヤーの迷惑になる前に、通報しておくと良いでしょう。
ただし、ゲーム内のチャットなど、デドバのゲーム内での出来事は、基本的にゲーム内フォームで報告してください(PS4やSteam等のプラットフォーマーは受け付けていない)。
キャンプのメリット・デメリット
キャンプは戦術の1つですので、キャンプすることに問題はありません。
ですが、いつもキャンプして勝てるほど、デドバは簡単なゲームではありません。勝ちたい、特に全滅を狙いたいのなら、キャンプのメリットとデメリットを知り、キャンプするタイミングを理解することが重要です。キャンプのメリットとデメリットを列挙したものが、次の表になります。
キャンプのメリット | キャンプのデメリット |
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こうして並べてみると、キャンプにはメリットだけでなく、デメリットも多いことが分かります。不要なキャンプは通電スピードを上げてしまいがちなので、キャンプするタイミングの判断が重要になってきます。
特に最初の1人をキャンプしていることがバレると、爆速通電からの生贄間際の吊り交換、という最悪の結果になりやすいので、注意が必要です。
キャンプすべきタイミング
では、いつキャンプすると強いのでしょうか?
もうすぐ生贄にできる生存者だったり、固まった発電機の中心にあるフックに吊っていたりすれば、積極的にキャンプしたほうが良いでしょう。逆に、1吊り目や発電機の遠くのフックの場合、キャンプすると他のサバイバーに脱出されやすいので、キャンプは避けたほうが良いでしょう。
1回も吊られていないサバイバーは好き勝手に動き回れてしまうため、1人目からキャンプするよりも、何人か吊ったあとの中盤以降の方がキャンプが刺さります。すでに吊るしたサバイバーなら、キャンプが失敗して吊り交換してもいいですし、フックの近くでビビッて動けなくなるサバイバーも多くなります。発電機を固めてしまえば、心おきなくキャンプできます。
チェイスだけでなく、キャンプするかどうかの判断力もキラーの重要な技術の1つです。キャンプの判断が上手くなれば、一段上のレベルのキラーになれます。どんな状況でキャンプが強いかを、以下の表にまとめましたので、参考にしてください。
キャンプの価値 | 低い | 高い |
---|---|---|
生存者の人数 | 4人生存 | 3人以下 |
生贄フェーズ | 吊った直後 | もうすぐ生贄か 耐久フェーズ突入 |
吊り回数 | 少ない | 多い |
救助が | 来ていない | 来ている |
発電意識 | 高い | 低い |
救助意識 | 低い | 高い |
周囲の発電機 | 少ない | 多い |
生存者が | 野良勢 | VCPT |
トーテムが | 遠い | 近い |
ゲートが | 開いていない | 開いた |
キャンプの判断力を高める方法
キャンプの判断に欠かせないものが、フックに吊るしたサバイバー以外の、他のサバイバーがどこにいるのか?という情報です。
チェイスに夢中になると、他のサバイバーの位置を忘れがちですが、他のサバイバーの動きにも注意を払うようにしてください。他のサバイバーを見つける主な方法には、「生存者の位置予測」「索敵パーク」「索敵力のあるキラー」の3つがあります。
生存者の位置予測
チェイス中に見かけたサバイバーがいれば、どこで見たか覚えておきましょう。チェイス中のサバイバーをダウンさせるのが早ければ、そのサバイバーも遠くまで離れられません。足跡が見つからなければ、近くに潜んでいる可能性が高いです。
チェイス中にサバイバーを見つけていない場合は、発電機や、救助されたフック周辺が要チェックポイントです。これまでに修理された発電機や、残っている発電機の修理状況を覚えておくと、サバイバーがどの発電機を修理しているか予想できます。また、救助されたサバイバーの回復が早ければ、救助した人と救助された人がいる可能性が高くなります。
索敵パーク
サバイバーの位置予測は、上級者でも外れることが多く、確実とは言えません。
ですが、索敵パークを使えば、サバイバーの位置をより確実に把握することができます。フックに吊るしたときの索敵では、「バーベキュー&チリ」が最適で、フックに吊るすたびにサバイバー全員のおおまかな位置が分かります。「戦慄」や「死人のスイッチ」も、修理されている発電機から、サバイバーの位置を割り出すことができます。
そのほかにも、「破滅」と「監視」の組み合わせや「不協和音」もフックに吊るした後の索敵に優れています。
索敵力のあるキラー
索敵力のあるキラーを使えば、サバイバーの位置が分かりやすくなります。
一番索敵に適したキラーは、ドクターです。1分おきに「放電爆破」を撃てるので、フックに吊った後に索敵するのに最適です。「フック→放電爆破→チェイス→フック」というループを作りやすく、索敵力に優れ、キャンプ判断に困らないキラーです。
他にも、「レイス」「シェイプ」「ピッグ」「ハグ」「スピリット」「ゴーストフェイス」「デススリンガー」は、ステルス性が高いため、サバイバーとうっかり鉢合わせすることも多く、索敵力の優れたキラーになります。また、「ヒルビリー」「ナース」「ナイトメア」「デモゴルゴン」は、索敵力に優れているわけではないですが、フックから離れても戻ってくる機動力があります。
ためらわずキャンプしよう
キラーをプレイしていると、キャンプに対する不満や批判の声を目にすることも多いと思います。
確かに、サバイバーにとって、キャンプは楽しいものではありません。もし、サバイバーへの殺意が低く、仲良くキャッキャウフフしたいならキャンプしないほうが良いでしょう。
しかし、サバイバーを殺したい!勝ちたい!全滅させたい!と思うならば、キャンプは必ず通る道です。キラーとサバイバーの実力が伯仲していれば、全くキャンプしないスタイルで安定して勝つのは、非常に難しくなります。繰り返しになりますが、サバイバーに何を言われても、キャンプが必要だと思ったら、キャンプするのがキラーらしい姿です。
ただし、キャンプはメリットだけでなく、デメリットもある諸刃の剣です。キャンプが刺さるタイミングと刺さらないタイミングを見極めて、上手いキャンプができるように練習しましょう。
もし、ノーキャンプ・ノートンネルで安定して勝ちたいなら、一般的な徒歩キラーではなく、スピリット・フレディ・ビリーといった上位キラーで、アドオンやオファリングを毎回モリモリにして戦うことが近道です。使いこなせれば、大体勝てるはずです。ナースも勝てるポテンシャルはありますが、相当の腕が必要になりますので、これから練習するのはオススメしません。鬼もノーキャンプで勝てるポテンシャルはありますが、初動にサバイバー運が絡みやすく、スピリット・フレディ・ビリーほどは安定しません。
ただし、サバイバーからの印象を良くするために、ノーキャンプの強キラーを使うのは適切とは言えません。サバイバーはゲームメイクしにくい状況を嫌っているだけなので、ノーキャンプの強キラーがキャンプする徒歩キラーよりも印象が良いわけではないからです。そのため、サバイバーからのキャンプ批判を気にせず、自由にキャンプしてキラーを楽しんだほうが有意義ではないでしょうか。
キャンプを上手く使えれば、勝率が上がるのが実感できると思います。キャンプが必要だと思ったら、鉄の意思でキャンプしてください。徒歩キラーが上手い配信者は、驚くほど冷静に、そして残酷にキャンプします。キャンプを適切に使って、キラーで勝利を目指してください。
それでは、素敵なキラーライフを♪